平成17年5月15日に「はりまシーサイドロード」を西に向かって走った。
文中赤色は「蝦江十二景」に出てくる地名。「蝦江十二景」は日を改めてアップを予定している。 |
眺望絶佳の金ヶ崎(旧相生荘所在地)へ
坂を上りきってすぐに左折する。 |
万葉の岬
車数台の駐車スペースあり。階段を下ったところに山部赤人の歌碑がある。そばの東屋からすぐ下に「鰯浜」、「笠松島」、対岸に「坪根」の集落が、その右手には関電相生発電所が見える。 |
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バス停の名前は今も「相生荘」
向かいの灯台がある島は「蔓島(通称おわん島)」。見通しの良いときは、おわん島の背後に「小豆島」が見える。眼下に見える島は「君島」で、遠方には「家島群島」が見える。
相生荘周辺は桜の木が多く、市内の桜の名所のひとつになっている。東側には市木の椿が植栽されていて、この一角に小さな展望台がある。傷んではいるが島の名前などが記された銅板がある。見通しのよいときは、この場所から「明石海峡大橋」が見える。相生荘は秋には民営化されて再開される予定。 |
鰯浜のカーブを曲がると葛ヶ浜、カキ筏が浮かんでいる。対岸はIHI相生工場
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葛ヶ浜のマリーナ
葛ヶ浜にはマリーナや工場がある。この辺りは「浜」の面影がかろうじて残っている。
向かいの山は「遠見山」で市の公園として整備
されており、頂上から相生湾内を見渡せる。 |
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「松崎清泉」
右手に船のスクリューが飾ってあり駐車場がある。ここは「野瀬公園」と呼ばれている。駐車場の南側すぐ近くに「松崎清泉」がある。かっては「清水」と呼ばれており、造船所に入る船の給水に使われるほどであったが今は涸れている。左手にある地蔵尊は、八万四千体の地蔵尊のひとつで、相生市内にはここを含めて五体ある。
公園の向かい側は緑地になっており、ターゲットバードゴルフ場やグラウンドがある。
公園を掃除している人がいたので聞いてみると、「相生身体障害者協会」の障害者の方々だった。年に3回行っているとのことで、この時期草も結構伸びており健常者でも大変な作業を黙々とされている姿に頭が下がる。 |
東部埋立地
駐車場から出て左に見える大きな建物は、相生市下水管理センターだ。野瀬埠頭の道路標識のところを左に曲がると東部埋立地に入る。 |
「飯盛山」
まっすぐ走ると海岸に出る。車を降りると、正面はIHIの工場で、係留中の客船や、海上クレーンなどが見える。客船の右手に見える逆三角形の低い山が「飯盛山」だ。仏前に供える「ごはんさん」に形が似ているので「ごはんさん山」とも呼ばれている。昔、相生(おお)の漁師は帰港するときにこの山を目印にしたという。 |
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「カベ島」
釣り人の姿を見ながら南側に歩くと赤い灯台がある。岸壁のすぐ傍にある岩礁は「カベ島」で、埋め立ての結果かろうじて一部を残すのみとなっている。たまたま訪れたときが干潮だったのではっきりわかったが、満潮時にはよく見ないとわからない。 |
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魚霊塔
灯台の南側には魚霊塔がある。この塔は、埋め立ての機会に漁業者が魚の霊を鎮めるために建立しれたらしい。昭和60年の建立当時の写真を見ると周囲には何もないが、今では木が生い茂っている。 |
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車に戻って埋立地内を海辺に沿ってゆっくりと走る。魚釣りをしている人が結構いる。海岸まで車を乗り着けて魚釣りができるので安上がりなレジャーだ。 |
大型船のブリッジと海上クレーン
野瀬埠頭には普段あまり船は泊っていないが、今日は大型船のブリッジを載せた台船が係留されており、傍らにはとても大きい海上クレーンが停泊していた。 |
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埠頭の東端は兵庫県が管理する野瀬ボートパークで多数のヨットやボートが青いエンピツを立てたような柱に係留されている。野瀬ボートパーク駐車場の側には昨年完成した「海の環境交流ハウス」が建っている。写真右側の青い屋根はグループホーム「こすもす倶楽部」、左手は「相生中学校」。 |
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野瀬の朝市
野瀬の信号の右側の集落は平家ゆかりの野瀬地区だ。海側のバス停の近くに立派な石碑がある。道を挟んで向かい側は「野瀬ふれあい市場」という朝市が開かれる場所で、新鮮な野菜が手に入る。毎週、水・金・日曜日の午前7時から10時までオープンする。写真を撮ったのは閉店間際だった。 |
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一本松
狭くなった道を西へ走ると左側に黒い木を枠組みしたようなものが見える。この右手にあるのが旧「水月別館」で、昔は造船所の接待に使われており、その後も結婚式場やレストランとして営業していたが閉鎖されて久しい。
更に西へ行くと松の木が見える。この松は「一本松」と呼ばれて道行く人々から親しまれている。現在の松は2代目である。このあたりはかっては相生(おお)の子どもたちの水泳場で、中学校の水泳教室もここで行われ、泳ぎの達者な子は「遠泳」と称して向かいのカベ島まで往復していた。 |